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「大峯奥駈道」吉野から熊野本宮への修行の道 Part 4/4 (@行仙宿山小屋~熊野本宮)

役行者によってひらかれた山岳信仰の道「大峯奥駈道」を吉野から本宮大社まで三泊四日で縦走してきました。

本記事は行程4日目(最終日)である行仙宿山小屋から熊野本宮+温泉までをまとめています。

【登山日:2018年4月28日~5月1日】

行仙宿山小屋→玉置神社

通常通り4時30分に出発。

今日はまず、笠捨山からの玉置神社を目指すことになります。

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毎日のように好天に恵まれる。本当に運がいい。

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すでに見えている笠捨山を眺めながら高度を上げていきます。

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笠捨山山頂。今日は今までで最も長い行程を歩くことになるので弱音は吐いていられません。

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本日の核心部は笠捨山~地蔵岳~香精山のアップダウン。特に笠捨山から地蔵岳は一気に下ったあと、鎖場が連続します。

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地蔵岳周辺は道が狭い上にほぼ垂直に上り下りしなければならず、思うようにスピードが出せません。対向者がいたらかなり大変な道だと思います。

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このあたりに水場はありませんが、一度谷まで下りれば水は豊富にあるようです。

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行仙宿山小屋から熊野本宮までの間で野宿するとしたら玉置神社の駐車場を使用する方がほとんどだと思いますが、21世紀の森を使う方もいるようです。

香精山から二時間程度南へ向かうと21世紀の森への分岐が現れます。21世紀の森はいわゆる公園なのでトイレもありますし、水場も豊富にあるのでここで幕営するほうがいいかもしれません。(分岐から21世紀の森まで往復50分くらい)

この分岐から次の水補給ポイントである玉置神社までは二時間くらいですので、ここで補給せず一気に玉置神社まで向かいます。

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このあたりから森の様子が変わったのか、今まではほぼまったく見かけなかった昆虫類を多く見かけるようになりました。夏場は通りたくない。。

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21世紀の森への分岐からは急登が続きます。途中道路に出ますがまたすぐ山道に戻ったりを繰り返しながら玉置山山頂へ。

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玉置山山頂まで30分のところにある玉置山展望台。トイレはありますが水場はありません(泣)

広いので幕営には向いていますが、水場のことを考えると玉置神社の駐車場のほうがいいです。

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世界遺産「大峯奥駈道」の記念碑。さっきから上りばっかりな上に気温が高く、足元がずっとふらついてました…。

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玉置山山頂です。

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玉置山山頂から10分ほど下って玉置神社へ到着。まずは一段落つきました。

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早速境内で水を補給。

GWの影響で玉置神社は人が多かったものの、登山の格好をしているのは私くらいしかいません。

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玉置神社に着いたのは11時30分。これなら日が落ちるまでになんとか熊野本宮に下山できると判断し、気力を振り絞って歩行を続けることにしました。

玉置神社には売店があり、そこでうどんとか食べられると聞いていたのですが見当たらず。栄養補給に使いたかったのに。

と思って聞いたみたところ、売店があるのは駐車場(境内から片道15分くらい)で、境内には無いということでした。

ここから駐車場まで往復してさらに食事までしていると、ざっと計算して一時間はロスしてしまいます。栄養補給よりも時間のほうが今の自分にとっては大事だったためスルーしました。

玉置神社→熊野本宮

玉置神社まで到達し、あとは下るだけかと思った自分が間違ってました。

真の地獄はここからだとばかりにアップダウンが続きます。

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玉置神社を出発して1分でこれ。

特に標識などはなかったはずだが…?

上にも下にも巻けそうにないので、ザックを倒木の下にくぐらせ、自分も這って通りました。

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そのまましばらく進むと林道に出ます。そこにあった標識がこれ(熊野本宮方向から来る人へのものみたいです)。

通れなくはないですが、反対側にも標識を設置しておいてよ。正規ルートかどうか一瞬迷ったじゃないか。

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熊野本宮まであと13km。

これ水平距離じゃないか?って思ってるので実際に歩く距離はもっと長いかもしれません。

玉置辻から林道を抜けてひたすら登ると大森山に着きます。ここ一帯では架線工事をしているらしく、工事の方とたびたび遭遇しました。

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大森山から一時間ほど歩くと着く五大尊岳。五大尊岳周辺はアップダウンがひどく、落ち葉もみっしりと敷き詰められているのでよく滑りました。

落ち葉の上をはやく歩く練習をしなければと痛感。滑るのは体重のかけ方が悪いのだと思いますが…。

なお、ここで今日始めて熊野本宮側からの登山者に遭遇しました。どうやら玉置神社を目指しているようです。

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時たま現れる花は癒し。

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五大尊岳からさらに90分ほど歩くと大黒天神岳に着きます。ここからちらっと下界の様子が見えました。あともうすぐ!という気になりますね。

ここからは急な下り→山道を抜けて道路に出る→また山道に入る→急な上り→急な下り(ryというパターンが熊野本宮まで続きます。

下ってるはずなのになんでこんな上りが…?という道ばかりで心が折れます。

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大黒天神岳から少し行ったところは視界が開けており、本宮町大居の様子がよく見えます。

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このころになるとすでに勾配を登る力が脚に残っておらず、ほんの少しの上りでさえも全然前に進みませんでした。

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この景色。吹越峠から本宮旧社地方面を見たものです。

最初これを見たときは感動でしばらく見入ってしまいました。あと少しだ!

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そして…

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熊野川のほとりに下山!

せっかくなので川を歩いて渡ってゴールといきたいところでしたが、ダム放流中のため水量が多く、とてもじゃありませんが歩いて渡れません。

無理して渡って流されでもしたら最後の最後でアホみたいなので大人しく橋で対岸に渡ります。

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ちょうど橋のたもとに着いた時点で時間は18時。日の入りの時間です。なんとか暗くなる前に下山できました。

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吉野から丸々四日かけた熊野本宮への登山もここが終着点。怪我なく無事に下山できて幸せです!

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次第に暗くなってきたので19時で閉まるコンビニで適当に食事を買い、河原で野宿しました。

本宮のお店は基本的に閉まるのが早いので注意が必要です。

縦走4日目(最終日)終了:行仙宿山小屋→熊野本宮 / 13時間48分

翌日は温泉へ

今まで通り4時くらいに起きましたが、「あ、もう登山は終わったんだ」と気づいたので二度寝。行動を開始したのは6時くらいでした。

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早速、熊野本宮大社へ参拝します。

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今日は雨予報だった通り、今までのような快晴ではなく朝からどんよりした天気。

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流石に朝6時から参拝している人は少ないようで、縦走の余韻に浸りながらのんびりと参拝できました。

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参拝が済んだので、四日分の疲れを癒やしにバスで温泉へ向かいます。

本宮周辺の温泉は大きく分けて「湯の峰温泉」、「川湯温泉」、「渡瀬温泉」と3つあります。詳細→熊野本宮温泉郷

今回は湯の峰温泉に行くことにしました。湯の峰温泉に入るのは中辺路を歩いて以来ですね。

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せっかくなのでつぼ湯(¥770)に入ります。早朝なのでそんなに人がいないだろうと思ってましたが、GWのせいか2時間待ち。一組が入ることができる時間が最大30分なので、四組待ちということを意味します。

ですが、湯の温度が熱いこともあって30分フルで入る人はなかなかいません。結論から言うと券を買ってから30分待つだけで入ることができました。

つぼ湯の券を買うと、無料で一般湯or薬湯にも入ることができてお得です。

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順番を待っている間に温泉卵用の卵を購入。つぼ湯に入ったら早速食べます。

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つぼ湯周辺はこのような感じです。入っている人が出たら次の順番の人が入るという形。しかし、前の番号の人が付近にいない場合は順番を飛ばされるので注意。

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つぼ湯の中。

かなり広いので着替えなどはゆったりできますが、つぼ湯そのものは入れて二人といったところ。

縦走を終えて入る温泉はこたえられません…!今までの疲れが全部洗い流されるような素敵な湯でした。

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つぼ湯と薬湯に入ってさっぱりしたところで温泉卵を食べましょう。

湯筒に卵を入れ、11分ほど待つと完成です。殻がうまく剥けない(^_^;)

この温泉卵、とんでもなく美味しいので熊野本宮温泉郷にお越しの際は是非食べてみてください。

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名物のしそサイダーも飲んでみました。温泉でふやけた身体にしそ成分が染み込んでいく…。

本宮から湯の峰温泉までもバスで帰りましたが、直接湯の峰温泉から本宮へ向かう便は本数が1日三本しかありません。車で来るのがベストですが、そうでない場合はバスの時刻表をよく確認しておきましょう。

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本宮へ戻るとちょうどお昼時。天気は大雨でした。

本宮大社前バス停で昨日行仙宿山小屋で一緒だった方々の一部と遭遇。6人組のグループは玉置神社で幕営、もう一人は距離を稼ぐため大森山の山頂でビバークしたそうです。

天気はともかく無事に下山できたことをお互い喜び合いました。よかったよかった…!特に後者の方は行者還からずっと一緒だったので嬉しいです。

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お昼は失った栄養を補給するため唐揚げ定食(¥900)にしました。

この唐揚げ定食、とにかくボリュームがすごいです。一番大きい唐揚げは手のひらくらいあります。

このお店からは本宮大社前がよく見えるのですが、やはりGWだけあって次から次へと人が訪れているのが分かりました。天気はあいにくの雨ですが、人の多さは変わりません。特に外国人観光客が多いような気がします。外国人的には自然豊かな場所のほうが好みなのでしょうか?熊野古道や本宮大社は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で3つ星評価であるためかもしれませんね。

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そこからは紀伊田辺にバスで移動してから一泊。翌日電車で帰宅しました。

終わりに

行程計画がかなり甘く、途中で泊数を増やすことになりましたが結果的に無事に全行程を歩くことができました。

大峯奥駈の修行の道は想像以上に険しく、とくに諦めかけるようなこともありました。しかし奈良や和歌山の自然に触れ、目的を同じくする登山者と励まし合い、山小屋で暖かいもてなしを受けたことは一生忘れないと思います。本当にありがとうございました。

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大斎原大鳥居にて

大峯奥駈道の他記事はこちら。