OFFTAMA

ゆるふわアウトドアとか舞台訪問とか

top

夏の北アルプス大縦走2018 室堂~新穂高 2日目 (五色ヶ原キャンプ場~薬師峠キャンプ場)

_DSC3394 お盆休みを利用して、室堂から新穂高温泉まで北アルプスを縦走してきました。

本記事は縦走2日目の五色ヶ原キャンプ場から薬師峠キャンプ場までをまとめています。

【登山日:2018年8月11日~15日】

朝からこの天気

朝3時に起きて軽く朝食を済ませ、テントを片付けて4時に出発。今回の縦走では必ず4時にはスタートするようにしています。登山において出発は早いに越したことはありませんが、これより早いと個人的には眠たいので4時が限界。

_DSC3320

片付けている間に雨が降るようなことはありませんでした。しかし周囲はガスっており、自分の歩いている周辺しか目視できません。

今日の行程はざっくり言うと、百名山である薬師岳までアップダウンを繰り返しながら標高を上げた後、薬師岳山荘を経て薬師峠キャンプ場に下ります。薬師岳に登った時点で残りは下りだけになるので実質薬師岳登頂がゴールみたいなものですね。

_DSC3323

_DSC3330

まずは五色ヶ原キャンプ場から鳶山(2,616m)を経て越中沢岳(2,691.6m)を目指します。特に難所らしい道もなく快適に歩くことができます。道は主にハイマツ帯なので道もわかりやすくなっています。

_DSC3334

越中沢岳に到着。「山と高原地図」では展望良いとの記述がありますがご覧の通りです。先が思いやられるなこれ。

_DSC3338

_DSC3341

越中沢岳から薬師岳方面を望む。

手前に見えるのがスゴノ頭(2,431m)で、遥か右奥に見える雲に隠れている山が薬師岳です。今日はあの山の向こう側まで歩くことになります。

_DSC3345

スゴノ頭に到着。断続的に雨が降り始めました。

個人的には越中沢岳からスゴノ頭に行くまでがきつかったと思います。手が届く場所に思えますが、死角になっている場所が急激な下りになっており、岩場+ザレ場で怖い思いをしました。岩が濡れているため余計に滑りやすく、鞍部までの約270mにかなりの神経を使いました。晴れていればなんてことはない場所だと思いますが。。

鞍部からスゴノ頭までは灌木帯をジグザグに登るのでそこまできつくはありません。

スゴ乗越小屋

スゴノ頭から樹林帯を1時間ほどじわじわ標高を上げながら進むと、突如山小屋が見えてきます。

_DSC3358

今日の行程の中間地点にあるスゴ乗越小屋に到着。水とジュースで水分を補給します。

ここでがっつり休憩をとるつもりでしたが、本格的に雨が降る前にテン場に到着したかったので10分程度休んだら出発しました。しかしテント泊装備が非常に重く感じる。気持ちの問題でしょうか?

_DSC3362

ここからの天気はずっとこんな感じだと思ってください。近くの風景はまだ視認できるものの、遠景は完全に見えません。縦走の楽しみの一つは遠景の山々を眺めながらの稜線歩きだと思いますが、これだと魅力が半減しますね。

_DSC3363

間山(2,585.4m)に到着。展望なし。

_DSC3367

そういえば五色ヶ原キャンプ場には最終的に結構な数のテントが張ってあるのを確認しました。しかし薬師岳方面に向かう人はほんの数人。出発が自分よりも遅いのか、それとも悪天候で室堂/黒部湖方面に引き返したのかもしれません。逆に薬師岳方面からはちらほら歩いてくる人がいました。若い人が多かったのも印象的でした。

_DSC3371

間山から1時間ほど歩いて北薬師岳に到着。

このあたりからプチ岩稜帯に入ります。自分は樹林帯よりも岩稜帯のほうが歩きやすいのでスピードアップ。岩が好きというよりは、下が硬いほうが歩いてて安定感があるからかも。

_DSC3378

下の方(黒部川)は晴れてるみたいですが、ちょっと標高が上がるとガスガスで何も見えません。

薬師岳登頂

北薬師岳から30分ほど歩いて薬師岳(2,926m)に到着。

_DSC3380

_DSC3391

_DSC3394

近くに行くまでに全く気づきませんでしたが、頂上では大勢の登山者が休んでいました。装備を見るに、薬師岳山荘もしくは薬師峠キャンプ場から空身で登ってきた方が大半だと思います。薬師岳山荘からはCT1時間なので比較的気軽にアクセスできます。

少し待っていればガスが晴れるかなと期待して休憩がてら待機していたものの、そんなことはなかったので大人しく山荘方面へ下ります。

_DSC3401

_DSC3402

_DSC3406

頂上から200mほど標高を下げたところにある薬師岳山荘。薬師岳~薬師岳山荘の間の道はいわゆるザレ場になっているので、下りで使うと滑るかもしれません。

今年はあまり雨がふらなかったため、雲ノ平周辺の山小屋では水不足に陥っているようでした。ここ薬師岳山荘でも「最低限の生活用水(調理用、食事の際のお茶、手洗い用、掃除用・・)は確保して有りますが、自炊用の水、水筒への白湯、お茶等の有料サービスは停止しております。」との張り紙が張ってありました。幸い、これから向かう薬師峠の水量が十分にあるようなので安心。

それにしても、薬師岳山荘に最も近い水場である薬師峠までCTでおよそ2時間かかります。沢の水を引いていない山小屋は大変だと思います。。

_DSC3414

時折晴れ間が若干見えますが、それもすぐに終わってしまって何も見えなくなりました。

薬師峠キャンプ場

薬師岳山荘からさらに標高を400mほど下げて薬師峠キャンプ場に到着。

薬師峠キャンプ場 料金:¥700

www.yakushidake-sansou.com

土地がない

まず驚いたのがそのテントの数です。

_DSC3420

有名な雲ノ平方面への玄関口(折立から登ってきた場合)となっている場所のため混んでいるのは予想できましたが、まさかこれほどとは。平らな場所はすでに専有されているため、傾斜している場所やテントとテントの隙間を見つけて張るしかありません。

_DSC3421

_DSC3423

自分は15時にキャンプ場に到着したのでまだ多少は土地が余っている(?)状態でした。下に石があるのでそれをどけてからテントを張ります。

石があるといっても寝るときにはマットを敷くので大した問題にはなりません。横になれればどこでもええんや…!

_DSC3429

_DSC3430

自分と同じように五色ヶ原キャンプ場から歩いてきた方と乾杯。この方は室堂から南アルプスまでずっと歩かれるとのこと。明日は双六キャンプ場まで行って、そこから笠ヶ岳方面に行かれるようでした。

テントを張ってからは特にすることもないので、他の方のテントを物色していました。やはり黄色いモンベルのテントや、自分も使っている緑色のアライテントの数が多く感じます。しかし意外だったのがFinetrackのカミナドームが多いこと。山岳用テントとしてはかなり高めのお値段ですが10張り近く見かけました。

_DSC3432

キャンプ場から歩いて20秒くらいの場所にトイレと水場があります。水場はホースからとめどなく水が流れている洗い場みたいなのが一箇所あるのみなので、これだけ人が多いとかなり順番待ちをしなくてはなりませんでした。すぐ向こうでは半裸で身体を拭いている人もいたりして、さすが山のキャンプ場という感じ。

感心したのが、ただ体を拭くだけでなくJETBOILで水を沸かし、その湯を使って拭いている人がいたことです。たしかにJETBOILだとすぐに水が沸くので便利そうです。調理にも大変便利だと聞くので自分も購入を考えています。

混んでいる理由

ここまで引っ張っておいてなんですが、予め人が多いことは予想済みでした。というのもこの縦走期間中はトランスジャパンアルプスレース(Trans Japan Alps Race、略称:TJAR)2018が開催中だったんですね。

簡単に説明すると、TJARとは2年に一度開催されるトレイルランニングの大会です。

日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり、参加にも厳しい条件が付けられている。

要するに超人達の山岳レースということ。

今年の大会の詳細は以下のとおりです。

  • コース概要:早月川河口(スタート)-馬場島-北アルプス(剱岳-薬師岳-槍ヶ岳山荘-上高地)-上高地-薮原駅-旧木曽駒高原スキー場-中央アルプス (木曽駒ケ岳-空木岳)-駒ヶ根高原-市野瀬-南アルプス (仙丈ヶ岳-塩見岳-赤石岳-聖岳)-井川ダム-富士見峠-静岡駅-大浜海岸(ゴール) 
  • 距離:約415Km
  • 累積標高差:約27,000m

北アルプスでいうと(早月尾根) - 剱岳 - 別山 - 立山 - 鳶山 - 薬師岳 - 北ノ俣岳 - 三俣蓮華岳 - 双六小屋 - 樅沢岳 - 槍ヶ岳山荘 - (槍沢)がコースになっているようです。なので、このコース上の山小屋なりキャンプ場で予め待機しておき、選手たちが走っているのを応援しようという方がたくさんいらっしゃるというわけです。ここ薬師峠キャンプ場も例外ではなく、応援目的でテントを張っている方がかなりの割合でいるようでした。

_DSC3434

18時くらいに1位の人がちょうどこのキャンプ場を走っていくのが見えました。いきなりだったので見逃すところでした。聞くところによると、15kgくらいの荷物を一式背負って参加している方もいらっしゃるようです。ほぼテント泊装備の重さですね。これを背負って走るとか凄すぎる。

自分はこの日以降、運良く6人近くの選手たちと遭遇できました。

3日目に続きます。