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ゆるふわアウトドアとか舞台訪問とか

【岐阜県を走る12】鉱山の町・神岡町を目指して (@岐阜県飛騨市)

岐阜県内を走った記録12です。

【訪問日:2020年5月24日】

登山シーズンは?

ついに全国で緊急事態宣言が全面解除となりましたね。

一応、来月からは県を跨いだ移動自粛も解除されるっぽいし、自分も対策をした上で県外遠征を行おうと思っています。まあでも今まで岐阜県内しか走れなかった…と悲観的に考えてたことは一度もなく、このシリーズもとうとう12回まで来たわけですからね。走ってて楽しい!と思える場所がないと、こんなにシリーズが長続きしてないわけで。

つまるところ、岐阜県はロードバイクで走るにはおすすめの場所だということ。これだけは言いたい。

これからの夏の季節は特に魅力的なところが多いです。

で。

実は夏に近づくにつれてロードバイクに乗るには気温的な意味で厳しくなってくるため、7月~9月頃は標高の高い涼しいところに行って登山をしようと考えています。今年の抱負でも書きましたが、去年は全然山に行けなかったので今年は登山成分多めでいきたいところです。

もちろん、コロナの影響で今後の登山スタイルもちょっと変えていく必要がありますが、日帰りでもいいので山に行きたい。そんなことを考えていた結果、この週末は山の麓まで登山の下見に行くことにしました。

北アルプスの入口へ

岐阜県から登山に行こうとすると、まず思い浮かぶのはなんといっても北アルプスです。

飛騨山脈主稜線上の穂高岳をはじめ、日帰りでも縦走でも気軽に楽しめる山が多いことで有名ですね。飛騨山脈以外にも立山連峰や後立山連峰、常念山脈などとにかく豊富な山々がそびえ立っており、夏のシーズンはあのあたりに引きこもりたいくらい好きな山域です。

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今回のポタはそんな北アルプスの入口の一つである平湯をまず目指し、そこから神岡方面に抜けるコースを走りました。

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高山市街をスタートして平湯を目指すわけですが、平湯といえばあの乗鞍スカイラインの起点となる平湯峠があります。国道158号をただ走って平湯トンネルで平湯まで抜けるには少々物足りない気がしたこともあって、せっかくなので平湯峠まで行ってみました。

乗鞍スカイラインそのものも過去に走ったことがありますが、個人的には平湯峠~乗鞍畳平よりも高山~平湯峠の方が疲れました。だらだらと長い距離の上りが疲労を蓄積させていくのかもしれません。

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国道158号からは途中で左折して県道5号に入ります。

この分岐から平湯峠までは常時斜度10%程度ありますが、分岐から先は交通量が激減するので車を気にしなくていい分ちょっと楽かもしれません。国道158号は松本方面に行くトラックなどが多く通る上、路面状況もあまりよくないので注意が必要です。

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平湯峠に到着。

今回の訪問時はまだ乗鞍は閉鎖中なので誰もいませんでした。いつも使っている平湯峠の駐車場もご覧の通り使用不可になっています。

というか寒い…。

ヒルクライム後の熱気が途端に逃げていくかのような、そんな気温の低さが途端に襲いかかってくる。この分だと畳平の気温は余裕で一桁前半だし、仮に高山から出発してそのまま畳平まで上る場合は服装をよく考えないと間違いなく風邪を引いてしまう。

乗鞍だけ上るのなら高山市街から自走で来る必要はなくて、ここやほおのき平の駐車場まで車載してきてから走るのが一番手軽だと思います。公共交通機関のみで訪れようとするとそこそこ遠いので、高山側/松本側問わず行程管理が重要になるかと。

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「乗鞍岳はお休み中です」の看板、これと愛車をセットで撮れるのは今後はもう機会がないと思うのである意味レア。高山から走ってきたこともあって謎の達成感を感じました。

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ゲート前でも記念撮影。

このあとゲート受付の方と軽く話しましたが、夏には笑って上りに来てほしいとのことでした。言われなくても乗鞍を走ってる最中の景色は本当に素晴らしいので、当然また来ますよ。

そういう意味では、今回のポタは乗鞍ヒルクライムの下見もできたと言えそうです。

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この日の午前中は雲ひとつない快晴でした。

例えば早朝にゲートを出発して、辺りが明るくなっていく中をヒルクライムしていき、気づけば下界が見渡せるほど高所まで上ってきていた…そんな風景を思い浮かべるとニヤニヤしてしまう。

朝イチ出発のライドも今後はやっていきたいです。

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3,000m級の山を感じながら平湯峠で涼んだ後は、平湯までひたすらダウンヒル。

道の両側は新緑の緑一面で、そんな緑のトンネルの中を適度なスピードで下っていくと気持ちいい。同じトンネルでも平湯トンネルについては自転車は通れるもののとにかく狭くて長く、さっき書いたように交通量が多いのでおすすめしません。

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雪に覆われた笠ヶ岳(2,898m)を眺めながら下っていき、平湯バスターミナルに到着。

ここからは高山発着のバスのほか、登山関連でいうと上高地行きのバスが出ているため夏の時期になると登山客でいっぱいになります。遠方から来た場合は平湯の温泉街に宿泊して、翌日登山に出発というパターンも多いみたいです。

あとは奥飛騨温泉(新穂高ロープウェイ)方面のバスの中継地にもなっており、とにかく北アルプスに来た人はお世話になることがあると思います。

今はご覧の通り閑散としてますが、夏頃にはまた賑わっていることを祈るばかりです。

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平湯の温泉街も一部は営業しているようですが、日帰り温泉の類は今月末まで休業しているため自転車に乗りながらの散策に留めました。

峠関係でいうと、自動車専用道路である安房峠道路を通らずに松本側に抜けることができる安房峠も今は冬季閉鎖中でした。白骨温泉などに自走で行く場合は今後ここを通ることになる…のかも。

いずれにしても、高山から松本まで自転車に行くにはヒルクライムから逃げることはできないというわけです。なんかwkwkしてきた。

神岡へ

平湯で北アルプスを眺めるという目的は達成されたので、ここからはゆるゆる走っていきます。

標高的にも平湯が最も高い位置にあり、神岡方面に向かう分には下り一辺倒という感じ。特に平湯から国道471号と県道475号の分岐(分岐を右に行くと奥飛騨温泉)まではかなりの斜度の中を下っていくことになるので、想像以上に快適なダウンヒルが楽しめます。

この「奥飛騨湯の花街道」辺りは道の左右に宿が点在しており、例えばここで一泊して翌日は富山方面に抜ける、というプランも比較的立てやすそうなのが良いね。宿は例外なく温泉宿なので雰囲気もいいし、ヒルクライムの疲れを温泉で癒やすこともできるというわけ。

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国道471号に入ってからは、乗鞍岳の北麓に源を発する高原川とともに走っていくことになります。この高原川は富山県境で宮川に合流し、神通川となって日本海に注ぐとのこと。

川って本当に長い距離を流れているわけで、日本海まで続くような長大な河川の源流から下流に向けて自転車を走らせていると、そのスケールの大きさに驚かざるを得ない。自然ってほんとすごい。

高原川は急流河川としても有名なので、迫力も相当なものでした。

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というわけで神岡に到着です。

神岡町はかつて東洋一の規模を誇った日本有数の亜鉛の山、神岡鉱山と共に発展してきた町として有名です。繁栄の影には公害(イタイイタイ病)という負の面もあったわけですが、街のあちこちにはそんな鉱山に関連する施設が今も残されています。

この神岡鉄道神岡線の跡もそのひとつ。

本来は神岡鉱山から産出される亜鉛鉱石の輸送が目的の鉄道でしたが1967年に輸送が廃止され、そこから廃線となる2006年までは猪谷~神岡間 (20.3km) を結ぶ路線として使用されていました。

今では、廃線の線路上で軌道自転車を運行する「レールマウンテンバイク」が運行されています。自転車といっても電動アシスト付きなので、安心して気楽に乗ることができます。

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自転車で線路の上を走るなんて聞いただけで面白そう。来月から運行再開されるとのことなので、今回は雰囲気だけ楽しんできました。

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!?

自転車だけかと思ったらどうやら原付もあるようです。

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はるか向こうまで続いている線路が好きすぎる。

駅前の雰囲気もいいし、かつて国鉄として営業していた頃をなんとなく想像しながら歩いたので楽しかった。

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パッと見ただけだと現役の線路かと思うほど整備されているのが分かります。

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廃線跡の雰囲気というと、かろうじて線路の跡が残っているだけみたいな風景を想像してましたが、ここまで有効活用されているのは珍しい気がする。

使われなくなった施設をどう活かしていくかを、とても上手に実行した例だと感じました。

悲劇

レールマウンテンバイクの起点である奥飛騨温泉口を後にして、神岡の町を散策してみます。

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地形的には神岡は散策しやすいかな?と思っていたところ案外そうでもなく、高原川の右岸側は高低差がエグいです。具体的にいうと坂が急で、自転車で散策するにはちょっと大変。

悲劇はそんな中突如として起きました。

斜度20%くらいある坂道をダンシングで上りきった途端に横から車が現れたことによりバランスを崩し、転倒。その際にカメラを強打してしまい、Nikon D750本体とレンズ(28-300mm)が故障しました。

  • D750:ミラーが一瞬しか上がらなくなり、どんな設定にしても真っ暗な写真しか撮れない。しかもクリーニングミラーアップで強制的にミラーを上げようとしても上がらない。
  • レンズ:割れてはいないがズームの際に引っかかるような感触あり。

……。゚(゚´ω`゚)゚。…悲しみ…。

帰宅してから色々確認したところ、少なくともD750は故障しており、レンズについては故障かは分からないけど怪しい。なので、両方ともメーカーに送って修理してもらうことにしました(5/27時点でいずれも発送済み)。

こういうときのために私は保険で携行品損害保証に入っており、保険会社に連絡をとったところ、結論から言うと自己負担額はごく一部で済みそうです。この話については別記事で書く予定。

■2020.06.13追記
書きました。


というわけで、ここからは重りにしかならなくなった一眼レフを背負いながら走ることになりました。写真についてはiPhoneXRで撮ってます。

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高低差があるということは、つまり景色がいいということ。

神岡城址周辺からは、神岡の町並みを一望することができます。

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鉱山の栄枯盛衰とともに神岡の隆盛も徐々に下火になり、今では昭和の雰囲気あふれる町、という印象です。

特に街の北側にある船津地区周辺はそのような町並みが続いており、歩いて散策してるだけでも面白い。おすすめは街の南側にある奥飛騨温泉口をスタートして川沿いに北側まで歩くルート。話によると秋には紅葉がきれいとのことなので再訪したいところです。

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神岡を後にして、今回のゴール地点である猪谷駅を目指す。

神岡から先は今まで走ってきた国道471号から国道41号に変わります。数字が変わったこと以外にも道の様子が随分変わることになり、山間を縫うように続いていくという意味では同じですが、写真のようなロックシェッドが登場してきます。

これが場所によってはトンネル並に暗い上、連続して現れるので道としてのメリハリがあって楽しい。

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あとは再度ゆるゆる北上していき、猪谷駅でフィニッシュ。

本当はこのまま富山まで走って行きたかったけど今回はここで折り返します。

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帰りはほぼ無人の高山本線に乗って高山市街まで戻りました。

おわりに

夏に向けて山成分を補給できたことに加え、さらにヒルクライムも楽しめたので良い経験になりました。

経験…というと今回は道中で突然悲劇に見舞われましたが、カメラを担いで走っている以上いつかはこういうことになると思ってたので、保険に入っておいてよかったというのが本音です。もちろん走り方の反省点もありますが。

あとは、カメラを修理に出している間に撮影ができないので、この機会にカメラの運用体制を少し変更しようと模索中です。ひとまずはカメラとレンズが無事に帰ってくるのを祈るしかない。

カメラを携行してのライドはご安全に!